思考

“リスクには種類とタイミングがある”

思考



プロローグ


 “リスク


日本人が一番避けたがること。

特に年齢を重ねるたびに避けたがること。


リスクとは色々な分野で発生することだが、

今回は組織運営で起こり得るひとつのリスクについて。

私の経験から考えたことなので、世間で当て嵌る場面はあまりないかもしれないが。

組織運営する上でのリスクについて私が思ったこと。



ちなみにリスクについて考えることになったのは、

私がやりたいことへのチャレンジから得た感想である。

そしてその活動を通して、人が考えるリスクを説得するのは非常に困難であると感じた。



さて、本編ではリスクのことを考えるに至った出来事を交えながら書いていく。





きっかけのきっかけ



 退職後の転職活動は半ば消去法だった。

転職は少し生活を豊かにする為の手段だった。

しかしそんなうまく事は進まなかった。

まぁそうだろう。

私は異業界への転職を一応希望していた。

でも少し興味があるってだけじゃ、身も入らないし、難しい。

そんな甘くない。


そして、退職した後ずっと考えていた。

「俺は何がやりたいのか」

そして紆余曲折があり、ひとつの答えが出た。


発信する


一言にすると、発信するということだ。

そしてその発信するということをベースに行動を起こしてみた。






発信するとは


 一言で発信すると言っても、具体的に何をするのか。

私が好きなこと、興味があること、学んだことについて発信する。

その発信から、自分以外の人に学びや気づきを与えられたら、人の役に立つ事が出来たら素晴らしいと思った。

それがこのブログのひとつの目的でもある。

その発信する事を仕事に置き換えてみた。

多くの人に認知してもらい、良さを知ってもらう

そして多くの人に体感してもらい、素晴らしさを広げていく


私が発信する活動で上記のような人々を増やし、世の中に良い影響を与えていけたら良いなと思っている。



やりたいことと実活動との“リンク”


 私は縁あってボランティアで成り立っているジュニアサッカーの活動に携わっている。

 期間でいうと10年弱、指導者をしている。

 10年も滞在していると感じることは多くある、その中でスタッフの高齢化と会員の減少について、

「大丈夫なのか」

という想いを抱くことが増えていった。


 その想いがふとした時、私のやりたいことである “発信する” ということとリンクした


長い間お世話になっているクラブへの恩返しも込めて、

衰退期とも言えるクラブをもう一度盛り上げることが出来たらと。


私のやりたい事が見つかった瞬間だった。






実際何をしたのか


 先ず目的だが、古い体制を刷新し活気あるサッカークラブにすること。

会員を増やし、より良いサッカーの指導を提供する、ということ。


そういった目的に向かって活動しようという中で、

私はその運営案を考え、実際に運営し、その対価として収入を頂く。

という提案をすることにした。


正直ボランティアで成り立っている以上、収入が発生する点は難点なのは明らかだった。

しかし、クラブ運営を改善し継続した活動をしていく上で、他で働きながらという形は正直難しい。

現に昔の体制から変わっていないのはそれが出来ないからであろう。

長い間変わらずに進んでいることを、

変わる、変える、

にはそれなりのリスクと大胆さが必要だと思った。





先ずはクラブへの提案書の作成。

具体的な内容の記載はしないが、


クラブの現状の問題点、
改善点、
新しい指導案、
新しいクラブ運営案、
会員集客案、
等等。


私の経験と学べる範囲で出来る限りのことをまとめた。


提案書は3度作成、交渉も2度、3度行った。






大きかった壁


 結論から言うと私の交渉は実らず、提案は通らなかった。

クラブとして改善出来るところはやっていくが、大筋は受け入れられないと。

ボランティアクラブであることに意義があり、報酬の発生はクラブとしての前提が崩れかねないと。




前提とは?

クラブの目的とは、ボランティアクラブでいることが目的なのか。

そもそもサッカークラブたるもの、サッカーを多くの子どもに提供することが目的では。

サッカーをやりたい子と思っている子どもたちにより良い環境と指導を提供すること。

その為に時代に合わせて変化していくことが必要ではないか。



そう思うが、30年以上も同じ体制で運営してきた古い組織。

やっぱり変わることを嫌い、億劫と感じてしまう。

動かすには壁が大き過ぎた様だ。

きっとこの先も大きく変わることは困難なのではないだろうか。





そんな私が考えたこと。


リスクとは


なにかを新しいことをする時はなにかしらリスクが伴う。

でも変化を求めず継続し続けることにもリスクはある。

結局はなにをやるにしてもリスクがある。

そこで考えた。

リスクには種類とタイミングがある


そのリスクにおいて、

どんな種類か、リスクを取るタイミングはいつか、

ということを常に考えなければいけないのではないかと。





“リスクには種類とタイミングがある”


 漸く本題に到達しました、長々とすみません。

 

“リスクには種類とタイミングがある”

その種類とは。 

今回のシチュエーションでは、リスクは大きく2種類あると思う。

変わるリスク

変わらないリスク


変わるリスクとは、主に組織内での内部的要因

誰も動かない、内部反発、今あるモノが失われる可能性、等。


変わらないリスクとは外部組織や時間などの外部的要因

新しいものに淘汰される、時代に取り残される、気付いた時にはもう遅い、等。


共通して言える事は、内部と極近い仲間しか見えていないということか。





ではタイミングとは。

これに関しては、“いつ” リスクを負うか。


そもそもリスクは認識してから発生することで、認識していない状況は幸せな状況である。

幸せな人はリスクを感じていない人だろう(笑)


リスクを認識し、いつそのリスクを回避する行動を取るか。

そのタイミングについては場面に依けりだが、基本は気付いてからなるべく早く

早く動くことがリスクに対応出来る範囲が広がるんじゃないだろうか。




まとめてみる。

・変わるリスクは主に内部的リスクであり、変わらないリスクは外部的リスク。

・リスクを負うタイミングによって、対応するリスクが異なる。

⬇️

変わるリスク=早いタイミング=内部的要因に対応

変わらないリスク=遅いタイミング=外部的要因に対応



明らかに内部的要因に対応する方が総合的にリスクは低いだろう。

外部的要因だと、もう何も施せない状態になるリスクが潜んでいる。


変わらないリスクを選んだ場合、

リスクを認識しているのに変わる為の行動を特にせず、時の流れに身を任せることになる。

なにも起きず平和に過ぎてくれと願うしかない。


そしてもっと最悪なのが、内部的要因と外部的要因が揃ったタイミング。

内部的リスクと外部的リスクが合わさったらもう終わりだ。

新しいものに淘汰され、誰も変えようする人間がいない時。


そしたら組織は無くなるしかないのではないだろうか。





エピローグ


 以上が私が経験から感じたリスクについて。

これは組織だけではなく、個人にも当て嵌ることだとも思う。

実生活において、何も考えず、感じず生活していたらありとあらゆるリスクに気付かない。

そして気付いた時には手遅れになることが多いだろう。



何もかも神経質になってしまうことは逆に良くないことではある。

しかし社会にアンテナを張り、学ぶこと、変化すること。

そのことを忘れずに生活していくことが大切ではないか。







最後までお読みくださりありがとうございます。




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